オープンマインドライフの倉田です。
ブログをご覧くださりありがとうございます。
本日、2026年10月23日、新刊Kindle書籍
『「なぜ、うちのチームは変わらないのか?」』を出版いたしました。
一人でも多くの「頑張りすぎているリーダー」や「自分らしいチームをつくりたい方」の手に届き、新たな視点や心がふっと軽くなるきっかけになればこれ以上嬉しいことはありません。
■ 組織の中心で少し孤独を感じているリーダーへ
この本は、ただ起きた出来事をポジティブに捉えよう、という本ではありません。
コミュニケーションはとっているはずなのに、また指示は適切に出しているはずなのに「なぜかチームが育たない」と感じている経営者や管理職の方が、自分自身の反応パターンを紐解き、アサーティブ(自他尊重)な対話を通じて、効率よく強い組織基盤をつくるための実践書です。
それぞれが自立し補い合える組織へとシフトするには、心理的安全性が欠かせません。
メンバーそれぞれの才能を発揮するためには、リーダーの自己一致と心理的安全性の場が鍵となります。
本日の出版を記念して、本書の【第1章】より、冒頭部分を特別に試し読みとしてお届けします。
■ 『「なぜ、うちのチームは変わらないのか?」』第1章より特別公開
第1章:なぜかチームが育たないと感じているリーダーへ
1-1. 「自分がしっかりしなきゃ」という思いと、その背景にあるもの
「自分以外に、全体を見られる人がいないんです」
私のところへご相談に来られる経営者やリーダーの方々から、よく伺う言葉です。
現場の個別の業務であれば部下に任せられるかもしれないけれど、組織全体を見渡して先のことを判断するのは自分しかいないと感じる。思い切って任せてみようとしても意図が伝わりにくかったり、かといって一から教える時間や心のゆとりを持ちにくかったりする。
そうした状況が続くと、「自分が判断して動いた方がスムーズかもしれない」と思われることもあるかもしれません。
仕事が終わった後や休日の時間であっても、どこか頭の中から仕事のことが離れず、焦りや責任感を感じている方もいらっしゃいます。
職場で「頼れるリーダー」として役割を果たそうと努められている分、ふと一人になったときに疲れを感じたり、本音を共有できる相手が近くに見当たりにくいと感じることもあるのではないでしょうか。
自分の判断や責任を引き受けて進んでいく姿は、組織を成長させていく上でごく自然な現象です。
誰よりも責任感を持ち、全体やメンバーのことを考えて来られたからこそ、これまで多くの場面を乗り越えて来られたのだと感じます。
一方で、目の前の対応に追われ続けていると、ご自身の気持ちや状態に目を向けることが後回しになってしまうこともあります。
リーダーとしての役割に直面しているとき、「自分の心を大切にする」という視点を保つのは、難しく感じられる場面もあるかもしれません。
ですが、もしどこかで違和感を感じているとしたら、いま少しだけ立ち止まって、「自分は今、本当はどう感じているんだろう?」と、ご自身の声に耳を傾ける時間を持ってみるのはいかがでしょうか。
「立派なリーダー」という役割を担う前に、まずは一人の人間として、仕事も大切だけれど自分の思いや状態に気づき、尊重してみる。
なぜそのような視点が大切になるかというと、リーダー自身の心のゆとりや状態が、巡り巡って周囲との関係性や職場の「心理的安全性」に影響を与えていくからです。
本書をきっかけに、これまで背負ってきたリーダーとしての重みや緊張を、少しずつ緩めていく準備を始めてみるのはいかがでしょうか。
すべてを手放さなくても、「少しだけ肩の力を抜いてみようかな」と感じていただけたら嬉しく思います。
ご自身の心と、リーダーとしての役割を自然につないでいくこと。
それが、お互いを尊重し合える関係性をつくっていく一つのきっかけになることを願います。
1-2. 常に正しい判断をしよう・責任を果たそうと思うほど、自分もチームも余裕がなくなる
「リーダーなのだから、間違った判断をしてはいけない」
「上に立つ者として、常に正しい姿を見せなければならない」
このように自分に厳しい基準を設け、「正しさ」を大切にしようとすればするほど、知らず知らずのうちに職場全体に重い緊張感が漂ってしまうことがあります。
責任感が強いからこそ生まれる緊張感や焦りは、言葉以外の雰囲気や声のトーンなどを通して、メンバーにも自然と伝わっていくものです。
「間違ったことを言ったらまずいぞ」
「余計な提案をして失敗したら、迷惑をかけてしまうかもしれない」
そう感じたメンバーは、リーダーの様子を気にするようになり、次第に自分の思いや違和感を口にしにくくなっていくことがあります。
提案が減ってしまったり、行き詰まりを感じていても言い出せずに一人で抱え込んでしまったり、あるいは表面上は「分かりました」と答えていても、実際には不安を抱えたまま立ち止まってしまっていることもあります。
「正しい判断をしよう」「責任を果たそう」と一生懸命になるほど、周囲との距離が少し開き、リーダー自身が孤独を感じやすくなるという現象が起きやすいのです。
もし、「正しい判断をしよう」という思いを、ほんの少しだけ緩めてみたらどうなるでしょうか。
「失敗=よくないこと」と捉える代わりに、「起きている出来事を、ひとつの客観的なデータとして眺めてみる」「そこから何が学べるか、視点を変えて探してみる」という捉え方にシフトしてみることもできます。
もちろん、組織としてのルールや誠実さは前提となりますが、日常の業務で起きる行き詰まりの多くは、視点を変えることで新しい解決の選択肢が見つかるものでもあります。
重要なのは、「誰が原因なのか」を責め立てたり、過去の反省だけに囚われたりすることではなく、一度「ショック」や「焦り」といった感情をそっと脇に置いて、「起きた出来事(事実)」と静かに向き合ってみることかもしれません。
また、リーダー自身が自分を「上に立つ者」としてではなく、理念に向かう中心人物と捉えてみてはいかがでしょうか。
「今回は、どんなことが起きていたんだろう?」
「この状況から、私たちはどんなヒントを得られるだろう?」
「次に向けて、どんな工夫が必要?」
リーダーが「出来事から学ぶ姿勢」を自然に見せていくと、職場に広がっていた「ミスは許されない」という緊張感が、少しずつ和らいでいきます。
「たとえ上手くいかなくても、そこから学んでいけばいいんだ」とメンバーが感じられたとき、「実は今、ここで悩んでいまして……」と、自分の状況を素直に共有できるようになるのです。
正しさや強い指示でコントロールしようとするのを手放したとき、チームには本当の意味での風通しの良さと、自立した対話が生まれ始めます。
……(続きはぜひ書籍でお楽しみください!)
■ 本書の目次・ハイライト
第1章:なぜかチームが育たないと感じているリーダーへ
第2章:「正しさ」への追求を手放し、視点を変える
第3章:自分も相手も大切にする「自他尊重」の対話術
第4章:トラブルやハプニングを「組織の力」に変える
第5章:リーダーが楽しみ、組織が自律して循環する
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